日記
どんな一年に?
みなさま、年末年始どのようにお過ごしになられましたでしょうか?
年末の天気予報では年始は大荒れとのことでしたが、ここ札幌では良いほうに外れて穏やかでしたね。
私は結局今年も普段やり残した仕事を片付けるという開院以来変わらぬ年末年始となりました。
ただ鬼嫁が12/31にギックリ腰になり(普段の所業が悪いためバチがあたったのだろうwww)と思ったのも束の間、靴下を自分ではけないというのでいつも以上の下僕感を味わうこととなりました(私に日の出がくるのはいつなのか?)
それはそうと一年の目標を年始にどうしても立てたくなるのは昭和男子の悲しい性。
「人生の先輩を敬い、学び、寄り添う」公私ともに。これが今年の抱負。
この年齢になったからこその抱負なのかもね。
最近「老害」なんて言葉もあったりするけど、「ちょっと待った!!」
生まれてきた以上、皆老いることを忘れてないかい?
年配者を「お荷物」みたいな言い方をする人がいるけど、おかしくないかい?
物価高騰時に年金減らす?そんな国って変じゃないかい?
我が国の税金と社会保険料の負担額を考えれば、控えめに言って年金は少なすぎる。
高負担、低保障の国だヽ(`Д´)ノプンプン
今の年金受給者の多くは業種問わず今でいうブラックな環境で働いてきた猛烈社員だ。家庭を顧みる暇もなく、身体に鞭を打って朝から晩まで働いてきた。
サービス残業が当たり前だったし、土曜日も休みではなかったし。
有給なんて口にもできなかった時代。
そんなんが当たり前田のクラッカーだった時代。
子育て世代への助成なんかほとんどなかった時代。
決してその状況が良いとも正しいとも思わないけれども、現実としてそうだったということ。
マスコミでは昭和は景気が良くて給料もどんどん上がって・・・なんて良いところばかりかき集めて報道するけど、その裏には現代とはまるで違う社会が存在していたんだよね。もちろん、戦争もあったしね。
国の発展に人生を捧げてきた世代なんだよね、今の高齢者って。
そういうことに気付くのも人生の折り返し地点が過ぎてから。
そう自分が高齢者予備軍になったとき。まさに今だな・・・
当院には人生の大先輩のシニア世代の方が多く来院されます。
今は亡き祖父母の姿や後期高齢者の親の姿、そして将来の自分の姿を重ねています。
同世代の方の来院も多く同じ世代を生きてきた仲間と勝手な親近感を持っています。
そう多くはない?若い世代の方からは、刺激と元気をもらっています。
診療を通して日々多くの気づきや学びの機会を患者様からいただいている・・・
「子供叱るな、我が来た道じゃ。年寄笑うな、我が行く道じゃ。」
(そしてそして声を大にして言いたい、言いた過ぎる「夫怒鳴るな、己の選択」でも文字は小さくか細くw)
「疲れる」ということ
それにしてもすっかり寒くなりましたね。
こう寒くなると自律神経のバランスを崩している方も多いのではないでしょうか?
日々のちょっとした工夫で健康維持をしていきたいものですね。
健康番組やネットで健康情報が手に入れやすくなってきたため、健康のために「何か」をしている方は多いようです。
特に40代を過ぎると「疲れ」というものの存在を意識するようになります。
若いころはその日疲れても一晩寝ると元通りの身体に簡単にもどってしまう。
しかし歳を重ねるごとに何日も「疲れ」と付き合わなくてはいけなくなってきます。
「疲れが抜けない」「疲れがとれない」という現象です。
楽しかった旅行から帰ってきた後は決まって「疲れ」との闘いです。
じゃあ、この疲れの正体って???
ひとことでいうと身体の不調を知らせる警報かな?
では、身体の疲れる仕組みって?
① 筋肉・臓器・脳 これらが限界以上に活動し続ける。
するとそこの細胞が活動に伴うエネルギー消費で発生する活性酸素によって傷つく。
そのとき細胞の破壊で作り出される疲労物質が血液を通って脳に届き「疲労感」という全身への警告を発信する。
②「疲労感」のメッセージは全身の活動を低下させ、筋肉・臓器・脳におけるエネルギー消費を抑制する。
同時に疲労回復物質が作られ疲労物質を除去し「疲れがとれた」と感じる。
「疲労感」というメッセージに耳を傾けず頑張り続けると興奮物質のアドレナリンや
ステロイドホルモンで覆い隠され、回復不能な倦怠感や病気の発症につながっていくのだろう。
そうなってから病院に行くより、普段から自分の身体と向き合い、「疲労感」というメッセージに耳を貸し、無理せずゆったりまったり過ごす時間を持つ。
あたりまえだけどそれがなかなか出来ない現代社会。
「カラダあっての物種」・・・
こんな言葉を聞くことも最近ではめっきり減った。
今風に言うと?
「何より健康が大事じゃね?」って感じかな。
みなさん、ぜひ「自分の身体に耳を貸し、メッセージを受け取ってください。」
そのメッセージが「悲鳴」や「叫び」に代わる前に対処してくださいね。
って、自分に言い聞かせているんですけどねw
みなさまくれぐれも風邪などお召しになりませんように。
セルフメディケーション
皆さんこんにちは。
季節がめぐって夏から秋、うんざりな冬が目の前まで迫ってきています。
昨年の大雪のことを考えると雪が恐怖でしかなくなった今日この頃。
子供のころは冬が待ち遠しくてワクワクしていました。
昭和の子供ならだれでも経験したであろうミニスキーやソリ遊び。
無くしちゃいけない手袋は毛糸のひもで繋がっていたっけ。
風邪をひいて熱をだしたらピンクの紙に包まれた粉の頓服を飲まされて布団を
何枚も掛けられて汗だくになるまで待つ。
それでも数日で治っていたなあ・・・
親も子供が熱だしたくらいでは焦るということがなかったし。
だいたい乳歯も糸巻いて自分で引っ張ってとってたし。
初抜歯はまさかの自分の乳歯だったとは。しかも糸でwww
「セルフメディケーション」って言葉がなかったけど自然にやっていたのかもね。
なんか横文字使うとなんでも分かりにくく難しくとっつきにくく且つ新鮮に聞こえてしまうから不思議。
世界保健機構の「セルフメディケーション」の定義は以下の通り。
自分自身の健康に責任を持ち、軽度な体の不調は自分で手当すること
そしてこれ、もともとはアメリカで発展していった考え方。
その背景にはアメリカの医療費がめちゃくちゃ高いことや民間の医療保険料が高いことがある。
歯の治療だって、盲腸の手術だって半端ないでしょ。
日本には幸か不幸か国民皆保険という制度があり、医療を安く受けられる。
だからセルフメディケーションするより病院行った方が安いんじゃね?ってな考え方が根付いてしまったのかもね。
でもちょっと待った!!
日本には「おばあちゃんの知恵」なるものが昔々からあるではないか。
結局のところセルフメディケーションはおばあちゃんの知恵でしょ?
国民皆保険制度ができるまで日本も金持ちしか病院にかかれなかったから
庶民はおばあちゃんの知恵なる民間療法でしのいでいたのだろうし。
現在は膨れ上がる医療費をなんとか抑え込もうというセコイ考えから
税制面の優遇までして「セルフメディケーション」に取り組み始めたという・・・
何十年も前から医療費が膨れ上がるのは分かり切っていたことなのに何も対策をしてこなかった政府ってどうなの?
ってことはさておき、メリットを考えてみた。
自分や家族の健康に関心をもって管理をする事はとても大事なことだと思う。
医者の言うとおりに出された薬を調べもしないで飲み続けたり、通院しているから安心、薬を飲んでいるから安心ってジャンクフードを食べまくりとかね。
みなさん身体に不調が出たらまずどうしますか?
ほとんどの人は
①病院に行く
②検査をする
③薬を飲む
この3つをやっていれば大丈夫って思ってるんですよね。
自分の生活習慣を振り返って正すことが本当は一番大事なんだけれど。
例えば高血圧で降圧剤飲みながら「〇ックのドライブスルー」とかね。
(大きな声では言えませんが、数年前の自分です(´;ω;`)ウゥゥ)
ちなみに食事改善したら高血圧完全に治りました( ^ω^) 健康診断で何も引っ掛かりません。 ほんの少しの工夫を生活に取り入れて、ゆるーく食事に気を配っています。 ゆるくです。ゆるく。基本的に食べるの好きなので。 どんな工夫をしているか?というのはまたの機会に。
季節の変わり目は弱り目に祟り目です。 コロナとインフル同時流行などとTVで煽っていますが、冷静に考えて下さいね。 栄養バランスのとれた食事、睡眠、軽めの運動・・・時々サプリ みなさんご自身の健康に関心と責任をもってコロナ軍とインフル軍に立ち向う準備をして下さいね。
「コロナとインフル、かかってこいやぁ!!」と自信満々の自分ですが、まんまとかかってしまったら優しいいたわりの言葉をかけて下さいねw
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冷戦時代の幕開け?
この一か月というもの、鬼嫁と「ウクライナ状態」が続いておりました。
どちらが「プーチン」でどちらが「ゼレンスキー」かはわからないですが。
何がきっかけだったかすら、もはや思いだせません。 そのくらい些細なことだったのだと思います。 私にとってはね。
季節も変わるということで?なんとか休戦状態にもちこんだわけです。
まあ、冷戦状態に突入するといつも記憶力の良さに驚かされます。
10年も20年も前の事を鮮明に一字一句忘れることなく再現ドラマ化します。
もちろん、ひとり二役でねw 感情に裏打ちされた記憶はヤバイですね。 皆さん経験ありませんか?
その鬼嫁は大の「スターダストレビュー」ファンです。
さほどメジャーじゃないけどコアなファンがガチついてる還暦少年バンド。
な、なんと「歯をみがこう!」っていう歌があるようです。
子供たちに楽しく歯磨きをしてもらおうと、スターダストレビューメンバーの 出身である埼玉県の県歯科医師会とが連携し、メッセージソング「歯をみがこう!」を製作。 2012年に発売した「Magic~手をつなごう~」を歯磨き推奨の歌詞に替え、 スターダスト☆キッズと称した小学生が歌っています。 ちなみに一般販売はされていません。県内の小中学校と幼稚園に無料配布されたそうです。
《歌詞》
歯をみがこう 歯をみがこう 歯をみがこう
むし歯に負けないように
朝昼晩 朝昼晩 朝昼晩
食べたら シャカシャカブクブク
忘れずに みがこうよ
ある日起きたらズキズキと お口の中が大騒ぎ
わぁ、虫歯がまた暴れてる
ママにも言えず学校へ
国語・算数・理科・社会
ほっぺさすって 痛みこらえてた
おとなしいねと 誉められるけど
しゃべるにしゃべれない
歯をみがこう 歯をみがこう 歯をみがこう
むし歯に負けないように
朝昼晩 朝昼晩 朝昼晩
食べたら シャカシャカブクブク 忘れずに ・・・
とっても楽しくワクワク磨けそうな歌 小児歯科のBGMにぴったりかもね😊
フレイルって?
「フレイル」という言葉を聞いたこはありますか?
簡単にいうと「加齢による心身の衰弱」のことです。
当院でもフレイル検査を実施しておりますが、「○○さん、加齢による衰弱です」というよりも
「○○さん、フレイルです」という方が私も言いやすいですし、患者さんも受け入れやすいのでは
ないでしょうか?
「衰弱です・・・」と言われた瞬間に更に衰弱してしまいそうな気が。
このフレイル、厄介なのは負のスパイラルに陥ってしまうと、なかなか自力で抜け出すことができないことです。
加齢による意欲の低下や判断力の低下から人との交流が減少してきます。
日本人の平均寿命は男女ともに80歳を超えております。
しかしながら平均寿命と健康寿命は男性では約8歳、女性では約12歳もの差があるのです。
人生の後半は思ったように生活できないということになります。
「PPK」ピンピンコロリは、だれしも憧れるでしょう。
ではこの健康寿命を延ばすにはどのようにすれば良いのか?
フレイルの予防はどうしたらよいのか?
運動?食事?定期検診?
どれも正解ですが、私が最も大事だと思うのは人との交流です。
なぜか?
それでは友達と会うことを考えてみましょう。
①連絡をとる
②会う場所や日時を考え決める
③服装などを考える
④待ち合わせ場所に移動をする
⑤食事をしたりお茶をしたりしながら会話をする
とまあ、こんな感じです。
①は会うきっかけをつくる行動力です。一見簡単そうですが気力がないと人と会うことも億劫になり行動できないものです。
②は相手の都合や自分の都合を考え決める、相手への配慮が必要です。
③はTPOや気温なんかを考えたり、女性(一部男性も)は化粧をしたり着飾って身支度をする。
その過程がワクワク感を生み出したり非日常を演出します。
④はその場所への経路や交通手段、移動時間などを考えるため
頭を使いますし、実際に身体を動かし移動をしなければなりません。
⑤は実際会う前に様々なことを考慮しお店を調べたりしますよね。
会話中は会話のキャッチボールを相手の表情を伺いながら行います。
会話の合間をみて食べたり飲んだりします。
この会話しながら食べたり飲んだりすることは
頭を使いますし、口の筋肉、のどの筋肉、舌など様々な器官をフル動員しています。
程よい緊張感もあると思います。
そして家に帰ったら「あー疲れた」といつもは眠剤に頼っている方々も
すんなり寝られたりするわけです。
どうでしょうか?
やはりフレイル予防には人との交流が何を差し置いても大事なのだと思います。
フレイルが気になったらぜひ当院で「フレイル検査」を試してみてくださいね。
身体に害になることは何一つない極めてアナログ的な検査です。
そして一人暮らしやコロナでご友人と会いにくい方は当院のスタッフに
ぜひその役割をさせて下さい。楽しくお話ししましょう。