日記
歯科医院イチ働き者の「アイツ」のことを知ってほしい
皆さんが嫌がる「ウィーン」というケタタマシイ音のうるさいアイツのこと、知ってほしい。
嫌われ者だけど働き者のアイツ
患者さんには「あの音が嫌だ」「あれが怖い」っていつも言われてさ
中には「あれさえなけりゃ、いいのにね」と歯科医院イチの嫌われ者のアイツ
でもね、アイツがいなきゃ仕事にならないんだ
まずは、アイツの名前を知ってほしい
では自己紹介してもらおうか
アイツ「初めまして、タービンと申します!!」
私「タービン君、いつもどんな仕事しているの?」
タービン「虫歯を削ったり、詰め物や被せ物を作ったりするために歯の形を整えたり・・・」
私「だよね、タービン君がいないと患者さんも私も困っちゃうんだよね」
タービン「そうなんです。でもたぶん僕のこと好きっていう人いないと思う
(´;ω;`)ウゥゥ」
私「まぁ、100人に一人くらいはいるんじゃね?君のこと好きな人」
タービン「先生、僕本当に過酷な日常送ってるんですよ。患者さんにもわかってほしいなぁ」
私「じゃあ、この場を借りて患者さんに胸のうちを話してみたら?」
タービン「はい、皆さん聞いてください。僕は患者さんの歯を削った後どうなっているのか?
それをぜひ知っていただきたいのです」
「①おばさんたち(お姉さんじゃないよ)に身体じゅうアルコール綿で
ゴッシゴシ拭かれ・・・
②そのおばさんたちはオートループという機械に僕をぶっさして
スイッチオンする。僕は身体の内部までしっかり洗浄されてオイルを
注入される。
③まだ終わらない。
その後滅菌パックという名の窮屈な袋に入れられ
プチクレーブという滅菌専用の機械に詰め込まれる。
そして「滅菌を、開始します」って機械が人間の言葉で喋り
(これまたおばさんの声なんだよな…)
僕は130℃越えの温度と圧力の中でひたすら滅菌完了まで
じっと耐えるんだ。
ひとりの患者さん毎だよ。どれだけ過酷かわかる?
アルコール消毒・内部洗浄・オイル注入・高圧高温滅菌
休みなしだよ・・・
僕は毎日こんなハードワークにひたすら耐えに耐えてるんだ。
世間じゃ働き方改革って言われてるのにさ・・・
だからウィーンって大きな音くらい許してよ。
僕の心の叫びなんだよ・・・あの音で自分を奮い立たせてるんだよ!
患者さんに感染させないために身体を張って頑張ってるんだ。
だからそんなに僕のこと嫌わないでよ。
好きにならなくてもいいから、嫌わないでね。」
私「以上、現場から心の叫びをお伝えしましたぁ~~~」
「おつかれーーーっっ」